生きていく上で誰しもが行っている【呼吸】について考えたことはありますか?
当たり前にしているからこそ、無意識に息を吸って吐いている。
という感覚になってはいませんか?
そして今は新型コロナウイルスの影響で、このくそ暑い夏でもほとんどの方がマスクをつけるという状態、、、
ますます呼吸が不十分になってしまう条件が揃ってしまう。そんなご時世がおいでになってしまいました。
息を吸って空気を体内に取り入れて、吐くことで出す。もちろんこれだけで生きていく事は出来ます。
でも、この息を吸って吐く。これが如何に重要かご存知でしょうか。
何故重要なのか。
酸素と二酸化炭素のことももちろんですが、それだけでなく以前からお話ししている中で出てきている【自律神経】に関係しているからです。
キーポイントとなる横隔膜
前回の記事を読んでくださった方は、もう一度思い出してみてください。
「呼吸と共鳴して動いているのは〜、、、」
と最後の方に書いていたのを覚えているでしょうか??
忘れた〜という方やまだ見てない!という方は前回の記事を是非見て確認してみてください( ͡° ͜ʖ ͡°)脱力と交えて、自律神経について簡単に書いている記事のリンク貼って置きます⬇️
上のリンクが前回の記事、下のリンクが自律神経のこと簡単に書いてる記事だよオ〜みてね〜
さて!
話は元に戻りますが、近年よく耳にするであろう自律神経。これと呼吸がどんな関係があるのか。
呼吸で自律神経をコントロール出来るかもしれないのは何故なのか。
その理由のキーポイントとなるのが、呼吸をする度に使われる【横隔膜】です。
横隔膜を知っている人もいれば、聞いたことはあるという人も多いのではないでしょうか。
呼吸をするために欠かせないのが横隔膜。
横隔膜は肺や心臓や肺などを保護する役割を持つ胸郭(胸椎・肋骨・胸骨)という骨の集まりの下にあります。
実際に写真で確認してみましょう。
この青色になっている筋肉が横隔膜です。
この角度じゃ少しわかりづらいので、下から見て見るとこんな感じです。
横隔膜は横に平べったい筋肉なんです。
ココがポイント
横隔膜=筋肉(随意筋)
横隔膜は他の筋肉のように名前に『〜筋』とつきません。だから、意外と横隔膜=筋肉という認識が薄かったりするんですが、実は横隔膜は筋肉です。横隔膜は筋肉であるとともに、自分で動かすことが出来る筋肉(随意筋)であるということを覚えておいてください。
呼吸する時の作用もみておきましょう。
吸気時(息を吸う)
横隔膜 ➡︎ 収縮(下に下がる)
胸郭 ➡︎ 広がる
呼気時(息を吐く)
横隔膜 ➡︎ 弛緩(上に上がる)
胸郭 ➡︎ 広がっていたのが元に戻る
このように横隔膜は呼吸をする度に、空気が入り膨張する肺に合わせて下に下がったり、上に上がったりします。
これによって膨張した肺が圧迫されたりすることなく、呼吸が出来るわけです。
呼吸と自律神経の関係性
以前の記事⬇️でもお話しした自律神経ですが、これが呼吸とどんな関係があるのか。
大雑把に言えば、
交感神経優位→呼吸は早く浅くなる(ストレスフルな状態)
副交感神経優位→呼吸はゆっくりした深い呼吸
になると言えます。
ただ
呼吸が早くなる=交感神経優位
と言い切る事はできません。
- 交感神経優位
- 息がきちんと吐けていない
- 呼吸回数の増加
などが、それぞれ影響しあって呼吸が早くなるので、原因を一つに絞る事は難しいのです。
ですが、呼吸と自律神経につながりがある事は事実なわけです。
自律神経にアプローチをかけよう
横隔膜の説明のところで書きましたが、横隔膜は筋肉であり随意筋です。
つまり、自分で動かすことが出来る筋肉なのです。
横隔膜を自分の意思で動かすために必要なのが呼吸。
その呼吸は二種類に分類することが出来ます。
それが【意識下での呼吸】と【無意識下での呼吸】です。
「血糖値が上がったから膵臓からインスリンを出して血糖値下げてみて」
と言われて、自分の意識下でコントロール出来る人はいません。
それは自分の意思とは関係なく、自律神経がコントロールをするからです。
でも、
「息を吸ってみて。吐いてみて。」
というのは誰でも自分の意識下で行うことが出来ます。
逆に「3時間前呼吸していた?」
と言われると無意識で間違いなくしていますよね。
この呼吸を使って、自律神経に介入していくことが可能なのです。
では、実際どうやって介入していくのか。
それは息をしっかりと吐いてやることです。
現代の人は多くの人が吐くことがしっかり出来ておらず、吸っている割合が高いそうです。
息を吸いすぎている。それにより自律神経のスイッチがオンになっていることになります。
何故なら横隔膜という筋肉が収縮している時間が長くなるからです。もっというと、肋骨も息を吸うことで肋骨と肋骨の間にある筋肉が収縮して微妙に動くのです。
肩凝りや腕が上がらないなどの症状、不眠や歯軋りなど、その他もろもろも同じように考えられます。何らかの問題が起き、自律神経のスイッチがオンの状態が続くと、筋肉にもずっと電気信号が送られるし、ストレスフルな状態が続くことになってしまいます。
脳からの指令がオンなのに、更に追い討ちをかけるようにオンの指令を出しても、正常な指令を届けることは出来ません。
肩凝りにしても、オンの状態のままマッサージをして筋肉を緩めたり、ストレッチをして筋肉を伸ばしても、オフ状態を身体が知らないとすぐにまた元に戻ってしまうでしょう。
単純に考えてみてもスイッチをオフにしてやることが必要ですよね。
オフにするため、意識下呼吸を使い、呼吸をリセットしてやります。
それが自律神経に介入する方法であり、スイッチオフモードの時間を作ってやる方法です。
リセット呼吸
至極簡単!!
意識して息をしっかり吐いてやる。
step
1息を吸いながら胸を膨らます
step
2息を吐きながら胸を縮ませる
step
3お腹と胸の高さを同じにする
ココがポイント
息をしっかり吐く‼️
胸の動きと連動して肋骨一本一本が上向き(吸気時)、下向き(呼気時)に回っていることを意識する❗️イメージする‼️
これだけです。
無理やり息を吐こうとしてしまうと返って力が入ってしまい、ここでの目的が変わってしまうので、あくまでも息を吐くことを意識しますが吐いている時は【脱力】をしてリラックスするイメージで行うこと。
これを忘れないでください。
呼吸を使って自律神経系に介入してやることで、
日頃スイッチオン状態(交感神経優位)が続いている自分の身体に
オフ状態の時間を作ってやる。
そして、神経系の興奮を抑制するアプローチをかけてやることで身体の変化を生み出すきっかけとなるかもしれません。
ここまで数記事で語ってきた自律神経についてですが、
そもそも自律神経はどこにあるのか。
それが【背骨】なのです。
以前の背骨の運動について投稿した記事を読んでくれている方がいたらピンときたことではないでしょうか。
そうなんです。
自律神経は背骨とも接点があるのです。
これを機に、是非背骨の運動についての記事も見て実践してもらえたら嬉しいです✌︎('ω'✌︎ )⬇️
赤ちゃんからから一般の方、アスリート、ご高齢の方までみんなが無条件で行う呼吸。
他にも色んな呼吸方法、呼吸や横隔膜を使ったトレーニングなど幅広い層の方に合ったものがたくさんあります。
呼吸を意識して呼吸を支配することで、新しい身体に変える第一歩にしませんか?ヽ(´▽`)/
これにて
おしまい。